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Re: 世古より

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世古:気仙沼巨大防潮堤問題について20120807.docx
0000034989-20127月三陸新報(検証、防潮堤計画)pdf.pdf
防潮堤を勉強する会設立案20120731.docx
世古です今日までに考えた気仙沼巨大防潮堤問題についての方策です
ニューヨークタイムズ、ルモンド等、外国メディアの記者にプレスセンター
で記者発表したいと思っています


気仙沼巨大防潮堤問題について   20120807
共働e-news 共同代表/(特活)NPO研修・情報センター 代表理事
世古一穂

気仙沼での巨大防潮堤に関して、現地では巨大なコンクリートの坊潮堤が着工されてしまいかねない状況です。
ゼネコンに丸投げで、地域の歴史や文化、景観を壊してしまう巨大防潮堤は不要です。現地の人の気持ちや声を無視した巨大な公共事業をなんとか止めなければ
将来に禍根を残します。
陸前高田市や仙台市のように平地の市域は災害時に逃げる場所がないので、防潮堤という議論も、かなり説得力をもつが、気仙沼はすぐ近くに山があるのです。美しい景観とその景観にまつわる観光産業や、海とその海岸線が眼下に広がるという“景観価値”は一度失ったら取り返しがつきません。
10メートルもの防潮堤で、海岸線と平地とを遮断することは取り返しのつかない破壊です。このたびの東日本大震災が、自然とより調和する“気仙沼ルネッサンス”への契機となって欲しいと願わずにはいられません。

●防潮堤を作らせないで気仙沼の自然と観光の資源を残すため方策について
①この問題を、気仙沼や宮城県という「地域の問題」に収斂するのではなく、全国、いや地球レベルの問題に発展させる。
そのために、「気仙沼に景観破壊の防潮堤は要らない」というキャンペーンを起こす。
気仙沼市民だけの問題ではなく、美しい海岸線を持つ日本全国の海岸景観の問題として提起していく。解決すれば、全国の海岸線破壊食い止めのモデルケースとなる。

②「海と生きる」まち、気仙沼には巨大防潮堤は不要であるばかりか
 巨大防潮堤によって渚がなくなることによって、生物多様性を失ってしまう
「森は海の恋人」で著名な畠山重篤氏をリーダーとして巨大防潮堤が環境にあたえる影響を世界のジャーナリズムに訴え、日本の復興政策の愚かさを世界のマスメディアで批判してもらう

③①気仙沼では市民の有志が反対運動ではなく「防潮堤を勉強する会」を10回、8月5日から9月18日まで開催することにした。この勉強会に全国から参加することをよびかける。
(詳細は添付の「防潮堤を勉強する会」設立案参照)





巨大防潮堤問題の論点は以下の6点です

①国と宮城県が、気仙沼の歴史や文化(防潮堤をつくってこなかった文化)や
海と生きるまち、気仙沼の景観を根こそぎこわしてしまう巨大防潮堤建設を
住民の納得のいく合意なしに進めようとしている。形だけの住民合意で
すりぬけようとしている現状にストップをかけるためにはどうしたらいいか?

②コンクリートの10メートルの高さの巨大防潮堤づくりを既定のものとし、
市民や専門家の代替案を一切検討しようとしない姿勢を変えさせるにはどうしたらいいか?

③市民自治が原則であるが、現状は霞が関と県の主導でゼネコンに丸投げする形で
巨大防潮堤づくりが進んでしまう。市長も以前は巨大防潮堤に反対だったが
現在では、復興を急がねばならないとの考えから賛同してしまっている。
市長も賛同してしまったため、早く自分の事業や商売を復興させるためにも
本来は巨大防潮堤は不要と考えながらも巨大防潮堤やむなしと考える人も
多くなってきており、市民が分断されている。
防潮堤が決定しなければ都市計画決定もできず、苦渋の選択であり、早期に
解決しなければならないが、巨大防潮堤計画は、気仙沼の将来に大きな
禍根を残すことになる。

それは奄美大島が奄美振興計画で、巨大防潮堤でぐるりと島を囲まれて
しまい、美しい景観が台無しになってこと、長良川河口堰の例等々
巨大公共事業がこれまでに残した負の教訓からも明らかである。

国と県とゼネコンが一体となった巨大防潮堤計画を覆すにはどうしたらいいのか?

④市民の有志が反対運動ではなく「防潮堤を勉強する会」を10回、8月5日から9月18日まで
開催することにした。詳細は添付の「防潮堤を勉強する会」設立案を読んでください。
その後の展開として、防潮堤問題に市民の意見や国や県の案ではない代替案を
どのようにだしていけばいいのか?

⑤防潮堤は環境アセスメントの範囲外になっているが、巨大防潮堤による
環境評価をする方法はないのか?

⑥防災林や浮動式防潮堤などで、次の災害を防ぐ必要性を満たせるのか?という点について
巨大防潮堤が次の災害を防ぐ必要性を満たしているかどうかも疑問です
10メートルの堤防を作っても、今回の津波でも16メートルのところもあった
わけですから、10メートルで必要性を満たしているとはとても言えないと
思います

防災林方式だけではなく和歌山などで実績のある浮動式の提案もありますが国と県は一切、他の方法をきちんと検討することをしないでコンクリートの巨大防潮堤ありきですすめていることが問題です。大規模公共事業ですから、ゼネコンとすでに話をすすめているのが
実情だとおもいます。

福島原発事故で、近代主義は、破たんしたのではないでしょうか?
強度云々はどこまでいっても際限のない話だと思います

地域の実情にあった選択枝を地域の力で選びとれる情報の公開と多様な選択肢の検討が何より必要だと思います。

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